カジノ法案について徹底解説していきます。
導入することで海外からの観光客の増加など経済効果が見込まれます。一方治安の悪化が懸念されるなどの問題点もあります。2020年の東京オリンピックに向けてカジノ合法化の動きが進んでいます。
カジノ法案とは?
カジノ法案とは、海外では一般的なものとされているカジノを日本でも合法化して導入しようする法案です。正式名称は特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案(IR推進法)です。
カジノ法案の内容は、許可を受けた民間事業者が認められた地域で特定観光複合施設を経営できるようにするというものです。
カジノ法案のメリット調査
カジノ法案が可決され、いざオープンすると一体どんなメリットがあるのか徹底的に調査しましたので解説していきます。
観光客による経済効果
カジノ法案のメリットとしてまず一番に挙げられるのは、観光客増加による経済効果です。
カジノ解禁ばかりにフォーカスが当たっていますが、そもそもカジノ法案は「カジノを誘致すること」ではなく、「外国人観光客を誘致すること」を目的としています。
ちなみに大和総研の試算によると、横浜・大阪・沖縄の3カ所にIR(カジノを含む統合型リゾート)を誘致したときに日本にもたらされる経済効果は、年間で2兆1千億円に上るそうです。
雇用促進の経済効果
カジノ法案では観光客増加による経済効果のほか、雇用促進による経済効果も期待されています。カジノ以外に国際会議場・展示施設などのMICE施設、ショッピングモールなどの商業施設、ホテル、劇場、映画館、アミューズメントパーク、レストラン、スポーツ施設、温浴施設(スパ)が含まれています。
ですので、雇用促進の経済効果が生まれます。
地域の活性化
IRが誘致されると空港からのインフラが整い、カジノ以外にもアニューズメントパークやホテルなども建設されることになります。
IRに行くことをきっかけに日本にある他の観光地にも足を運ぶ観光客も増加すると考えられており、IRが誘致された以外の地域の活性化・経済効果も期待できそうです。
オリンピックに間に合う?
廃案や審議見送りが続いたことや、さらには2016年12月にカジノ法案が成立した後にも、カジノ誘致のための具体的な手続きや環境整備を進めるカジノ実施法案の成立が衆議院解散により当初の予定であった1年内の成立ができなくなったことで、2020年に間に合わせるのはかなり厳しいと考えられています。